2020/11/26 13:37


3点目のウンカ対策ですが、やはり適期防除となります。

基本にして原点といった内容ですが、最も効果的な方法でもあります。


具体的な対策として大切なのは、『効果のあるタイミングで使用する』です。

ウンカは2~3週間で世代交代すると言われており、卵~幼虫~成虫のスパンがかなり短いです。またウンカの成虫が台風等により飛来し、坪枯が発生するまで3世代(飛来時期のウンカを祖父母とすると被害発生は孫世代)となります。


つまり、飛来して約1カ月~1カ月半で甚大な被害が発生することになり、逆にこの飛来のタイミングを図ることができれば的確に防除ができ、坪枯の発生を防ぐことができます。


飛来タイミング見極めは難しいですが、県によっては、HP等に問題となる病害虫の注意報や警報等を公開しています。

私の住んでいる広島県では下記URL先で紹介されています。

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/198/syokubou-t.html

自身の住んでいる県はもちろんですが、近県で注意報や警報が発令されていれば黄信号ですので田んぼに入って状況を確認するなどしてみてください。

また防除に使用する農薬についても多くがウンカの幼虫に対しては効果はありますが、卵、成虫に対しての効果は薄いものが多いです。

つまり、散布したタイミングで幼虫を一掃できたとしても成虫、卵は無傷であることから1~2週間の間で孵化、産卵し、また加害されることにつながってしまいます。

このため、使用している農薬の使用回数、時期を確認しながら短いスパンで続けて適期防除することが肝心となります。

いかがでしたでしょうか?

ウンカ対策について①ウンカに抵抗性を持つ品種の選択、②残効性の高い箱剤の使用、③適期防除の3つをご紹介いたしました。

栽培面で疑問やお困りごとがあれば是非お気軽にご相談いただければと思います。

よろしくお願いいたします!!