2020/11/24 07:03


2点目にご紹介するウンカ対策は、ウンカに対して残効性の高い箱剤(育苗箱に撒く剤)を選択することです。

通常、ウンカは台風によって日本に飛来し、吸汁して加害します。(広島では8月初旬くらいでしょうか)

今年産においては、梅雨前線とともに飛来し、増殖したと思われるため通常よりも早いタイミングで飛来、加害されたものと思います。

タイミング的にも丁度通常の箱剤の効果が切れる時期だったため、被害が助長したのでしょう。


そこでおすすめするのは、従来よりもウンカに対して残効性のある防人箱粒剤、フルスロットル箱粒剤です。

上記2剤は、既存の箱粒剤よりもウンカに対して長い間効果が持続します。

今年広島で行った試験圃では周りはウンカ被害に悩まされている中、基幹防除だけで被害はありませんでした。


使用のポイントとして、これらの剤は、播種時or田植え時のどちらかで撒くことができますが、できれば田植え時に撒いた方が植え付けてからの効果が長いです。(播種時だと苗になるまで20~30日間はかかるため)

また、最近の多収米は弱い場合が多いとされる紋枯病に対し、防人は効果が薄いです。

紋枯病に対して抵抗性のない品種の場合は、出穂期防除で対策をしっかり行うかフルスロットル箱粒剤を選択する事をおすすめします。


今後は本サイトでもこのような有用な剤も取り扱う予定ですので興味のある方はぜひお試しください。